●江戸和本●女諸礼重宝記 女諸礼綾錦 本物 宝暦5年 北尾辰宣 新発見往来物

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女諸礼重宝記[女諸礼綾錦・女諸礼集大全・女諸礼集十寸鏡](宝暦5年)新発見の稀覯書 ★ゆうパック着払い 【判型】大本7巻合1冊。縦265粍。 【作者】北尾辰宣作・画。田千里序。 【年代等】宝暦3年10月免許。宝暦5年3月刊。[大阪]田原屋平兵衛板。 【備考】分類「往来物」。『女諸礼重宝記[女諸礼綾錦]』は、宝暦5年板『〈日用重宝〉女諸礼綾錦』の改題本。『〈日用重宝〉女諸礼綾錦』は、江戸中期を代表する庶民女性用の礼法書・女子用往来。本文を12行・付訓で記す。諸礼については万治3年刊『女諸礼集』に基づき、その他の記事や全体の構成は元禄5年刊『女重宝記』にならって編んだもの。口絵・前付に相当する「序の巻」を除いた本文は7巻から成る。1巻は、「女教真見鑑(マスミノカガミ)」「婦人七去の事」など女性教養一般について。2巻「婚礼の巻」は、「結納(ユイイレ)の事」以下婚礼儀式全般と婚式後の付随的慣習について。3巻「懐妊の巻」は、「懐妊か懐妊にあらざるを知る事」以下、産前から産後までの養生や、子どもの養育、通過儀礼について。4巻「通方(カヨイカタ)の巻」は、「酌取りやうの事」以下、酒食の際の給仕法で、もてなす側(主人方)の礼法。5巻「飲食給様の巻」は、小項目を立てずに食礼の教えを列挙したもので、前巻に対する客方礼法である。6巻・7巻はいずれも「諸芸嗜之巻」で、6巻が手習い、手紙・短冊・色紙の書き方、和歌の心得、7巻が歌がるた・貝覆い、茶道・香道について述べ、末尾に妙薬・染物・裁縫・包み方・大和言葉等の記事を補う。また、序の巻には「女十芸の図」から「源氏短歌」まで種々の記事を収録する。このように本書は、『女諸礼集』から庶民に縁遠い内容を削除し、逆に、女子教訓や生活心得、また教養・諸芸など『女諸礼集』に見られなかった内容を大幅に増補した一種の重宝記で、後続の類書の母体となった。なお、『女諸礼重宝記』の題簽を付すものは新発見の稀覯書である。 ★原装・題簽付・状態良好。記名なし・蔵書印なし。厚冊本。稀書(他に所蔵無し(国文学研究資料館DB))。

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